じゅうのブログ

3度目の引っ越し……こちらでボチボチ更新していく予定です。

『まぼろしの城』 池波正太郎

池波正太郎の長篇歴史小説『まぼろしの城』を読みました。
『獅子』に続き、池波正太郎の作品です。

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戦乱の世に翻弄された城と、その一族の物語。
『真田太平記』の原点となった戦国絵巻。

戦国の世。上野(こうずけ)の国、沼田城の城主である沼田万鬼斎は、豪勇無双の武将と謳われていた。
地侍の金子新左衛門は、自らの娘、ゆのみを万鬼斎の愛妾として差し向ける。
ゆのみは男子を出産、やがて金子親子は万鬼斎の後継をめぐり奸計を巡らせる。
しかし混迷を極める城は、戦乱の渦に巻き込まれていくーー。
後年、真田家がおさめる沼田城の前日譚にして、ある一族の盛衰を描き切る波乱の戦国絵巻。
解説/木村行伸
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1972年(昭和47年)に刊行された作品です。

越後の上杉、甲斐の武田……大国に狙われる要衝・沼田城、、、

愛妾・ゆのみと その父・金子新左衛門に翻弄され衰亡の道を辿る沼田万鬼斎の一族を描く。

越後の上杉、甲斐の武田、小田原の北条。関東管領が実質的な力をなくし、覇を争う武将たちに取り巻かれながらも、上野の沼田万鬼斎はしたたかに生き抜こうとしていた……しかし愛妾・ゆのみとその父・金子新左衛門に翻弄され、一族は過酷な歴史の渦に飲み込まれていく。

小国の衰亡に光を当てた凄絶な戦国雄編。

真田家の前日譚として描かれる本作は、戦国の激動を背景に、沼田城を巡る一族の興亡を重厚に描いた長篇歴史小説でした……武士の絆や忠義が、策略と裏切りの奔流の中で少しずつ崩れ落ちていく様子がじわじわと迫ってきます、、、

静かな筆致でありながら、登場人物たちの思惑が複雑に絡み合い、物語は常に緊張感を孕んで進んでいきます……特に沼田城をめぐる駆け引きは、戦国の世の非情さを象徴するようでした。

武士としての誇りや家への忠義が、時代の荒波の前ではいかに脆く、いかに簡単に裏切りへと転じてしまうのか……策略と裏切りが続く展開ゆえに、誰に感情移入すべきか迷う場面も多かったです、、、

その冷徹さこそが戦国のリアルなんでしょうが……読んでいて気持ちが作品に入り込まず、やや距離を置いてしまう印象でした。

『獅子』 池波正太郎

池波正太郎の長篇歴史小説『獅子』を読みました。
池波正太郎の作品は、7月に読了した『新装版・梅安冬時雨 仕掛人・藤枝梅安(七)』以来ですね。

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2020年は著者没後30年。
再び味わいたい、池波正太郎の世界。

「つまりは、さほどに、武士精神(もののふごころ)も、廃(すた)れてしもうたのでござる……」
真田幸村の兄・信之九十三歳。
藩の存亡を賭け、老中酒井忠清と対決する!
『真田丸』その後の物語。
『真田太平記』(全12巻)、『真田騒動』にならぶ、池波「真田もの」の名作!

真田幸村の兄にして、“信濃の獅子”と謳われた真田信之。
松代藩に善政を敷いた老雄は、九十歳を超えすでに隠居していたが、当主を譲った息子の突然の死をきっかけに、家督相続に頭を悩ませることに。
その内紛に乗じ、“下馬将軍”と呼ばれた老中、酒井忠清は隠密を使い陰謀をめぐらすが、信之には藩を守るための秘策があった――。
巨編『真田太平記』の後日譚にあたる、爽快なる傑作。
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1973年(昭和48年)に刊行された作品です。

 ■一 春雪
 ■二 塗師・市兵衛
 ■三 春の嵐
 ■四 月夜の雨
 ■五 機密の夜
 ■六 密書
 ■七 風雪
 ■解説 真田信之の血は冷えているか 重里徹也

真田幸村の兄、信之……藩の存亡を賭け、老中酒井忠清と対決する! 『真田太平記』の後日譚、、、

松代十万石の当主・真田信政が突然死んだ……隠居していた真田信之は九十を超えた老体に鞭を打って、真田家存続のため奮闘する。

一方、信之の孫・信利は分家として沼田の当主として収まっていたが、本家一大事の隙を狙って、自分が松代十万石の当主に居座ろうと画策する……そのため幕府の老中・酒井雅楽頭忠清と手を組む。

信之は酒井雅楽頭忠清との熾烈な駆け引きに勝てるのか……。

93歳となった真田信之が、松代藩の命運を左右する家督相続の一大事に立ち向かう……本作は、老境に達した名将の知恵と勇気が静かに輝く長篇歴史小説でした、、、

急死した当主・真田信政の跡目を巡り、分家筋の信利が老中・酒井忠清と結託して松代十万石を奪おうと画策……その陰謀を阻止し、松代藩を守り抜こうとする信之の奮闘が物語の中心に据えられています。

複雑な人間関係が絡み合い、政治的思惑が渦巻く中で、信之が一歩も退かずに道を切り開いていく姿は、まさに“獅子”の名にふさわしい迫力があります……特に印象的なのは、信之が過去の選択を静かに振り返る場面や、若き日の恋の思い出がふと語られる瞬間、、、

重厚な歴史ドラマの中に、ほのかな温もりが差し込み、読者の心を柔らかく揺らします……老境の人物を描きながらも湿っぽさはなく、むしろ爽やかな余韻が残るのが本作品らしい魅力ですね。

松代藩を守るために最後まで知恵を尽くす信之の姿に深い感銘を受けつつ、彼の晩年を温かく見守るような読後感を味わえる一冊でした。

『晴れた日は謎を追って がまくら市事件』 アンソロジー

アンソロジー作品『晴れた日は謎を追って がまくら市事件(英題:Welcome To Gamakura 1)』を読みました。
架空の街・蝦蟇倉(がまくら)市を舞台とした連作ミステリ作品です。

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不可能犯罪ばかりが起こる街、蝦蟇倉(がまくら)市。
賑やかな商店街や老婦人が営む和菓子屋があり、いわくつきの崖や海を望むホテルがあるこの街は、一見のどかなようで、どこかおかしい。蝦蟇倉警察署には“不可能犯罪係”が存在し、スーパーの駐車場では怪しい相談屋が事務所を開いている。
この街の日常は、いつも謎に彩られている。
第一線で活躍する作家たちによる、不思議な街の道案内。
(『蝦蟇倉(がまくら)市事件1』を文庫化にあたり改題) 
解説=福井健太
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同年代の作家11名が全員でつくりあげた架空の街・蝦蟇倉(がまくら)市……海と山に囲まれ、商店街や高校がある一見のどかな街のようで、自殺の名所といわくつきの崖があったり、警察署には不可能犯罪係が存在なるものが存在する、どこか不思議なところ、、、

「年間平均15件の不可能犯罪が起こる」街を舞台に紡がれた11の物語のうちの5篇を収録し、2010年(平成22年)に刊行されたシリーズ第1作です。

 ■弓投げの崖を見てはいけない/道尾秀介
 ■浜田青年ホントスカ/伊坂幸太郎
 ■不可能犯罪係自身の事件/大山誠一郎
 ■大黒天/福田栄一
 ■Gカップ・フェイント/伯方雪日
 ■執筆者コメント
 ■解説/福井健太

不可能犯罪ばかりが起こる街、蝦蟇倉(がまくら)市……商店街や高校があり、市内電車も走っているこの街は、どこにでもありそうで、どこかおかしい、、、

自殺の名所といわくつきの崖では殺人事件が起き、ふらりと街を訪れた青年は怪しい相談屋の仕事を手伝う羽目に……蝦蟇倉警察署捜査一課に存在する不可能犯罪係、何の変哲もない置物を要求する脅迫者、10トンの銅像に圧し潰された彫刻家。

この街に住む人々の日常は、いつも謎に彩られている……第一線で活躍する作家たちによる、不思議な街の道案内。

不可能犯罪が続発する架空の街・蝦蟇倉市を舞台にした連作ミステリ……各作家の独自の視点とスタイルが光り、物語に引き込む魅力がありましたね、、、

トンネルで車が接触事故を起こし、事故を隠蔽するために若者たちが運転手を襲撃した事件を描き、読み手の先入観を突く騙りで、心地良く騙される道尾秀介の『弓投げの崖を見てはいけない』や、

プロの相談屋・稲垣さんに雇われた男を語り手にした洒脱なサスペンスで、モラルに囚われない稲垣の真意が明かされた後に事態が急展開するに伊坂幸太郎の『浜田青年ホントスカ』、

10年前に起きた銃殺事件で犯人が発砲したはずの四阿には誰もおらず、周囲に降り積もった雪にも足跡は残されていなかったという未解決事件の相談を受けた真知(まち)博士が密室での殺人事件に巻き込まれ容疑者とされる事件の2つの不可能犯罪を解決する大山誠一郎の『不可能犯罪係自身の事件』、

の3篇が特に面白くて印象に残りました……巧妙な構成や意外性に満ちた展開が評価され、他の作家の作品とのリンクが心温まる要素として感じられるし、各作家の個性が際立つ中で、全体としての統一感も感じられ、愉しめる一冊でしたね。

『幸村を討て』 今村翔吾

今村翔吾の長篇歴史小説『幸村を討て』を読みました。
今村翔吾の作品は、3年前に読了した『夏の戻り船 くらまし屋稼業』以来なので久し振りですね。

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〈大坂の陣410周年〉
徳川家康が最も恐れた男、真田幸村の謎に迫る!
「歴史ミステリとして、そして本格ミステリとして、実に優れた一作」――大矢博子(解説より)

徳川・豊臣両家や諸将の思惑が交錯する大坂の陣。
亡き昌幸とその次男幸村――何年にもわたる真田父子の企みを読めず、翻弄される東西両軍。
徳川家康、織田有楽斎、南条元忠、後藤又兵衛、伊達政宗、毛利勝永、ついには昌幸の長男信之までもが、口々に叫ぶ。「幸村を討て!」と……。
戦国最後の戦いを通じて描く、親子、兄弟、そして「家」をめぐる、切なくも手に汗握る物語。
『塞王の楯』「羽州ぼろ鳶組」シリーズの熱さと『八本目の槍』の緻密な叙述を兼ね備え、家康を「探偵役」に紡がれた、単行本刊行時各紙誌絶賛の傑作歴史ミステリーが待望の文庫化!
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2020年(令和2年)から2021年(令和3年)に『読売新聞オンライン』に掲載され、2022年(令和4年)に刊行された作品です。

 ■家康の疑
 ■逃げよ有楽斎
 ■南条の影
 ■名こそ又兵衛
 ■政宗の夢
 ■勝永の誓い
 ■真田の戦
 ■解説 大矢博子

真田昌幸、信之、幸村の真田父子と、徳川家康、織田有楽斎、南条元忠、後藤又兵衛、伊達政宗、毛利勝永らの思惑が交錯する大坂の陣……男たちの陰影が鮮やかに照らし出されるミステリアスな戦国万華鏡、、、

誰も知らない真田幸村……神秘のベールに包まれた武将の謎を、いま最も旬な作家が斬る! 七人の男たちが、口々に叫んだ――幸村を討て! 彼らには、討たなければならないそれぞれの理由が……。

戦国の終焉を告げる大坂の陣を舞台に、真田父子を中心とした武将たちの思惑と信念が重層的に描かれる長篇歴史ミステリでした……人の物語の濃さが全篇に宿り、歴史の知識がなくても物語の流れに自然と引き込まれます、、、

本作の魅力は、章ごとに切り替わる武将たちの視点が、単なる群像劇ではなく、それぞれの信念や絆、そして胸に秘めた夢を鮮やかに浮かび上がらせている点にあると感じましたね……真田昌幸・信之・幸村の父子の絆はもちろん、徳川家康、織田有楽斎、南条元忠、後藤又兵衛、伊達政宗、毛利勝永らの立場や思惑が丁寧に描かれ、彼らが何を守り、何を捨てようとしたのかが胸に迫りました。

特に幸村の意図が明らかになっていく過程は圧巻で、なぜ彼が家康を討たなかったのかという核心に迫るくだりは、歴史ミステリとしての緊張感が最高潮に達しましたね……戦場の熱と静かな心理戦が交錯し、ページをめくる手を止められなくなる感じ、、、

そして最終章……家康と信之の緊張感に満ちた対話の中で、これまで散りばめられてきた謎が一気に繋がり、物語全体が美しく収束します。

戦国の終わりを見届けるような余韻と、武将たちが抱え続けた夢の重さが静かに胸に残りました……歴史の裏側を覗く愉しさと、人物の感情が織り成すドラマが見事に融合した一冊、、、

戦国の名だたる武将たちが“人としてどう生きたか”を描き切った、読み応えある歴史ミステリでした……面白かったです。

『アンプラグド』ニール・ヤング

著者 :
Warner Music Japan =music=
発売日 : 2008-09-02
1993年(平成5年)に発表されたニール・ヤング のライヴ・アルバム『アンプラグド(Unplugged)』 をCD棚から出してきました……『グレイテスト・ヒッツ(Greatest Hits)』 に続き、ニール・ヤング の作品です、、、

1993年(平成5年)2月7日にロサンゼルスのユニバーサル・スタジオで収録されたライヴ・アルバム……ニール・ヤングの楽曲のメロディーラインの美しさと生演奏力が堪能できる名盤ですね。

オリジナル版の激しいエレクトリック・ギター主体の演奏とは異なり、ポンプオルガンやアコースティック楽器を用いた静寂と情感に満ちたアレンジの"Like a Hurricane"がイチバン印象的ですね……その他では"Needle and the Damage Done"や"Helpless"、"Harvest Moon"あたりが好みですね、、、

ベストな選曲で、アコースティック・ギターのテクニックと、その旋律で聴くものを魅了する一枚です。

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1.The Old Laughing Lady
2.Mr. Soul
3.World on a String
4.Pocahontas
5.Stringman
6.Like a Hurricane
7.Needle and the Damage Done
8.Helpless
9.Harvest Moon
10.Transformer Man
11.Unknown Legend
12.Look Out for My Love
13.Long May You Run
14.From Hank to Hendrix

『真珠郎』 横溝正史

横溝正史の長篇ミステリ作品『真珠郎』を読みました。
横溝正史の作品は、先日読了した『扉の影の女』以来ですね。

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美少年「真珠郎」が鋭い刃物をふりかざす!怪奇ミステリーの金字塔。

鬼気せまるような美少年「真珠郎」の持つ鋭い刃物がひらめいた!浅間山麓に謎が霧のように渦巻く。
無気味な迫力で描く、怪奇ミステリーの最高傑作。
他1編収録。
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1936年(昭和11年)から1937年(昭和12年)に雑誌『新青年』に連載された由利麟太郎シリーズの『真珠郎』と、1940年(昭和15年)に雑誌『新青年』に連載されたノンシリーズ物の『孔雀屏風』を収録して、1974年(昭和49年)に刊行された作品です。

 ■真珠郎
 ■孔雀屏風
 ■解説 中島河太郎

鬼気迫るような美少年「真珠郎」の持つ鋭い刃物がひらめいた! 瞬間、凄まじい悲鳴を上げて展望台から転がり落ちた男……夕日が、血塗られた刀を一層赤く照らした、、、

休暇中の旅行先で私、椎名耕助は大学の同僚・乙骨三四郎とともに恐ろしい殺人事件に巻き込まれた……事件直前、「血の雨が降る」と不吉な予言を残して立ち去った老婆は何者? 同行した友人の突然の奇行は? 浅間山麓に謎が霧のように渦巻く。

無気味な迫力で描く、怪奇ミステリの最高傑作……『孔雀屏風』を併録。

昭和初期の空気がそのまま閉じ込められた一冊で、物語の雰囲気はまさに横溝正史作品らしい妖しさと陰影に満ちていました……真相は意外性があり、人物の心理や過去の因縁がじわじわと立ち上がる構成も魅力的、、、

ただし、戦前の文体ゆえに語り口がやや古めかしく、読み進めるには多少の慣れが必要でした。

一方、併録の『孔雀屏風』は戦地から届いた手紙が発端となる点が印象的で、戦時中の作品ならではの緊張感が漂います……手紙に込められた不穏さが物語を動かし、屏風にまつわる謎が少しずつ形を見せていく展開は短篇ながら横溝正史らしい“因習と怪異”の香りを感じさせます、、、

2作とも時代の空気が濃厚で、横溝正史の作風が戦前・戦中という背景の中でどのように変化していったのかを味わえる一冊でした……古い作品ならではの読みにくさはあるものの、ミステリとしての仕掛けと雰囲気は愉しめました。

マースジャパンの『M&M'S ピーナッツシングル』を購入。

職場で甘いモノが欲しくなったときのチョコレート……マースジャパンの『M&M'S ピーナッツシングル』を購入。

「お口でとろけて、手にとけない」が代名詞でお馴染みのM&M's……オフィスで手を汚さずに食べる事が出来るのはありがたいですね、、、

チョコレートとピーナッツの組み合わせが絶妙……おいしくいただいています。